スタッフインタビュー(寺阪有史)
訪問看護師という仕事
両親ともに看護師だったという環境から、小さい頃からこの職業が自然と自分の選択肢の中にありました。訪問看護師を選んだのは、大学時代のアルバイトで訪問看護に携わり興味を持ったからです。患者さんにとって、退院は終わりではなく新たな生活の始まり。病院から自宅に帰ったあとの生活サポートができる点をとても魅力に感じました。治療よりもケアがメインになるため、病棟とは違い、より患者さんと近い関係性が築ける訪問看護の仕事にやりがいを感じます。
男性看護師は少なく、訪問看護師を生業にしている人はもっと少ないですが、男性だからこその目線を持って、仕事に取り組んでいきたいと思っています。
接することを意識
訪問看護師として、毎日8件くらい、月に10~20人の利用者さんを担当しています。訪問看護師は1人で利用者さんに対応しなければなりません。リハビリ担当者やケアマネジャーなど、利用者さんに関わるスタッフの仲介役になるのが、訪問看護師の役割。
ひとつのチームとしてしっかり連携を取りながら、利用者さんの気持ちに寄り添っていける存在でありたいと思っています。訪問看護師として心掛けているのは、”患者さん”ではなく”利用者さん”として接すること。歩行や食事など生活に必要な最低限のことはある程度できるからこそ在宅看護を選択している人も多く、患者さんとしてではなく、いち個人としての関係性を築けるよう心掛けています。利用者さんからの「あなたの顔を見ると安心する」という言葉が、何よりの喜びです。
目指すは頼られる訪問看護師
まだ入社して日が浅いため、目下の目標は利用者さんや仕事環境に慣れることですが、これからの目標は、仕事を任せられる、頼られる存在になることです。ゆくゆくはリーダーや人材育成なども経験してみたい!男性の訪問看護師は私ひとりという、女性の多い環境ですが、今後男性訪問看護師の仲間も増えたらうれしいです。訪問看護は若い世代の利用者さんもいますが、基本的には高齢の利用者さん。
介護の側面からも判断できるよう、ケアマネジャーの資格も取得しました。在宅看護についてはもちろんですが、移り変わる医療制度や痴呆症の人への接し方など、新しい知識を常にブラッシュアップして自分を高め、ひいては訪問看護ステーションかがやき松山をさらにいい職場にしていけたらと思っています。