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【看護師と利用者さまの願い】

在宅酸素を使用している入居者さま。

動くとすぐに息が切れてしまい、それでも頑張って歩ける距離は5メートル。

「もっと歩けるようになりたい」小さな声で教えてくれました。

無理だって言われるから内緒にしてたの、それを聞いてその日の訪問は終わりました。

「歩けるようになりたい」ほかのスタッフに相談したところ、

転倒のリスクは?体力が持つの?生活するだけでしんどいって言ってるのに?

家族も身体の負担を心配していました。

でも本人の願いを少しでも叶えたくて、わたしたちも一緒に頑張りたくて

ヘルパーにも御家族さまにもどういった手順で身体に負担なく行うかを説明し、

”どうしたらできるか”にシフトチェンジしていきました。

次第にまわりからは

もっと体力をつけるには?どうやったら楽に動ける?便利な道具とかない?

家族からもゆっくり頑張ってねと応援する声が届きました。

呼吸器リハビリをしていた経験をいかし、

訪問時に酸素をはかり全身状態を観察。

生活の様子はヘルパーが教えてくれて情報収集、

日々の状態を主治医に報告してチームで連携しかかわっていきました。

今では、酸素量を増やして、25m歩けるように。

適切な酸素の量が判断できたのも、

たくさんのスタッフの協力があったからでした。

歩くことをあきらめなかった利用者さまの気持ちが

わたしたちチームの絆をより強くしてくださいました。

 

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